健康問題への理解を深めよう!いきいき職場づくりコラム

働く女性の更年期と仕事の両立とは?~知って、理解して、働きやすい職場へ~

働く女性の更年期と仕事の両立とは?~知って、理解して、働きやすい職場へ~
働く女性の更年期と仕事の両立とは?~知って、理解して、働きやすい職場へ~
今回は、40~50代の働く人に起こりやすい「更年期症状」をテーマに、ご自身でできるセルフケアと、職場でできる支援についてお伝えします。

1.更年期症状と仕事の両立

更年期とは、閉経をはさんだ前後10年間(一般的に45歳~55歳頃)の時期をさします。この期間は、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、心身にさまざまな不調が現れ、それらを「更年期症状」と呼びます。働く世代の更年期は、管理職や業務の中核を担う年代とも重なり、悩みを抱える人が少なくありません。また、女性だけでなく、男性にも性ホルモン低下による男性更年期があり、働くすべての人が関わる課題といえます。

更年期症状と更年期障害の違い

性ホルモンの減少によって現れる心身の症状を「更年期症状」といい、症状が強く、日常生活に支障をきたしている状態を「更年期障害」とよびます。気になる症状がある方は、下の表で症状の程度をチェックし、カッコ内の点数を合計しましょう。合計点が高いほど、適切な対処が必要です。また、受診や治療が必要な点数でない場合でも、強い症状や不安を感じている場合には、婦人科を受診されることをお勧めします。

更年期障害のセルフチェック

セルフチェックの結果(合計点)

2.更年期のセルフケア

更年期以降の女性は、更年期症状の他に、脂質異常症(高コレステロール等)や骨粗鬆症も予防できるセルフケアを行いましょう。

  • たんぱく質(魚、肉、大豆製品など)、カルシウム(大豆製品、小魚、海藻など)、ビタミンD(魚、きのこ、卵など)、ビタミンK(納豆、海藻、緑黄色野菜など)をとる
  • ウォーキングやストレッチ運動など、無理なく長く続けられる運動を取り入れる
  • 質の良い睡眠をとれるよう、就寝前にリラックスできる時間をつくる
  • 更年期に該当しない年齢でも、セルフチェックで気になる症状がある場合は、婦人科を受診する

3.職場でできる支援

働く女性が更年期の心身の変化と向き合いながら、仕事を続けられるようにするには、職場の理解と工夫が重要です。特に更年期症状は、症状の波が大きく、人によって症状の程度も異なるため、個別の柔軟な対応が求められます。

1. 相談しやすい職場環境をつくる

更年期症状は、ストレスによって強くなることがあります。そのため、日頃から上司や同僚が「体調が悪いときは声をかけて」など、体調を気遣う言葉をかけることで、コミュニケーションによるストレスを和らげるケアが重要です。
また、更年期症状は長期にわたることがあるため、定期的に個別面談を行い、働き方や業務量の調整などを一緒に検討することが安心につながります。

2. 更年期症状に合わせた配慮を行う

急なほてりや発汗(ホットフラッシュ)に備え、冷暖房の温度設定を柔軟にする、個人デスクでの小型扇風機の使用を認める、通気性の良い服装を認めるなど、体温を調節しやすい環境への配慮を行いましょう。
また、急な心身の不調を感じた際に利用できる個室やスペースを用意しましょう。

3. 情報提供や啓発を行う

更年期症状は、「誰もが経験する可能性のある変化」として捉えられるよう、正しい知識を職場全体で共有しましょう。厚生労働省の 『働く女性の心とからだの応援サイト』 では、ライフサイクルに応じた女性の健康に関する情報が提供されています。誰もがいきいきと長く働き続けられる職場づくりのためにご活用ください。

今回は更年期と仕事の両立についてお届けしました。更年期障害のセルフチェックとともに、健康診断やがん検診を定期的に受け、病気が隠れていないか確認することも大切です。ご自身や周囲の方への意識を高めるために、更年期に関する情報を共有し、誰もが安心して働ける環境を作りましょう。

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