健康問題への理解を深めよう!いきいき職場づくりコラム

働く女性の月経・妊娠と仕事の両立とは?~女性の不調に寄り添う職場づくりを目指して~

働く女性の月経・妊娠と仕事の両立とは?~女性の不調に寄り添う職場づくりを目指して~
働く女性の月経・妊娠と仕事の両立とは?~女性の不調に寄り添う職場づくりを目指して~
今回は、女性が仕事のパフォーマンスを維持するために必要な、月経・妊娠期の女性のセルフケアと職場でできる支援についてお伝えします。

1.月経と仕事の両立

月経に関する症状や悩みについてご存知でしょうか。痛みの程度や感じ方は個人差がとても大きく、毎月仕事を休まなくてはならないほどのつらさを抱える女性もいます。

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群は、月経が始まる3~10日前から現れる不調で、頭痛、むくみ、眠気、だるさ、イライラ、情緒不安定などが主な症状です。排卵後に性ホルモンが急激に変動することが原因です。


月経痛(生理痛)・月経困難症とは?

月経痛は、下腹部の痛みや腰痛、頭痛、吐き気、めまいが主な症状です。日常生活に支障が出るほど症状が強い場合、月経困難症と診断されます。痛みの原因は、子宮を収縮させるホルモンが過剰に分泌されることです。

このような症状と付き合いながら仕事を続けるために、女性自身が日頃から体調管理を行うこととともに、周囲の方が月経への理解を深め、体調に応じたサポート体制を整備することが望まれます。

月経前症候群や月経痛に悩む女性のセルフケア

  • 魚、肉、大豆などのたんぱく質、炭水化物、ビタミンなどをバランスよくとる
  • 温かい飲み物を飲む、下腹部にカイロを貼る、などで体を温める
  • 月経前は早めに就寝するなど、普段より休息を多くとる
  • セルフチェックで当てはまる症状がある場合は、婦人科を受診する

月経前症候群・月経困難症のセルフチェック

2.妊娠と仕事

妊娠中の女性は、体調面だけでなく、妊娠報告のタイミングや周囲の方との業務調整、産休・育休制度の利用などについて不安を抱えています。復職後の育児との両立やキャリア形成について悩む女性も多く、妊娠を機に退職や転職を選ぶ人も少なくありません。女性自身のセルフケアと職場の配慮の両立が、妊娠期を安心して働ける環境づくりにつながります。

妊娠中の女性と職場の工夫

3.職場でできる支援

働く女性が月経や妊娠といった体の変化と向き合いながら、無理なく仕事を続けられるようにするには、職場の理解と工夫が重要です。

1. 相談しやすい職場環境をつくる

月経や妊娠の悩みを職場へ話すのは勇気がいることです。周囲の方が「無理しないで」「体調が悪いときは声をかけて」と日頃から声をかけておくことで、話しやすさが生まれます。
また、妊娠の報告を受けたあとは、定期的に個別面談を行うなど一緒に働き方を検討する機会を設けましょう。「母性健康管理指導事項連絡カード(母健カード)※」を受領したら指導内容に基づいて適切な配慮を行いましょう。

※主治医より職場に対して発行される書類で、働く妊婦の健康を確保するために必要な配慮事項が記載されています

2. 急な体調不良に備える

休養室のような横になれるスペースを用意する、体調急変時に備えて応急処置や救急搬送の手順を全員で確認しておくなど、日頃から従業員の不調に備えておきましょう。

3. 情報提供や啓発を行う

生理休暇や在宅勤務、時差出勤など、利用できる社内制度を周知することも、悩みを抱える女性の安心につながります。また、月経や妊娠は「個人の問題」と捉えられがちですが、女性の健康に関する研修やリーフレット配布を行うことで正しい知識が広まれば、周囲の意識も変わり、働きやすい風土にかわっていきます。

今回は月経や妊娠など女性のライフサイクルと仕事の両立についてお届しました。女性の不調を「がまん」ではなく「相談」や「工夫」で乗り越えられるように、制度や雰囲気を整えていきましょう。

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