何から始める?健康経営


1.健康経営で「まずはじめに」実施していただきたい4つのステップ
健康経営で実施していただきたい4つのステップは以下です。




健康経営の牽引役、調整役となる方を決めることです。
具体的には健康診断の調整や、社内の健康づくりの取り組み推進を担い、社内の事情に精通した方がより適任です。
また、法令で選任すべき衛生(健康)管理の担当者は、下表に示すとおりです。
選任されている担当者もしくは健康診断の事務の担当者が、健康経営担当者の候補者となります。
法令で選任すべき衛生(健康)管理担当者
従業員人数 | 選任対象 |
---|---|
~9人 | 選任義務なし |
10~49人 | 衛生推進者 |
50人~ | 衛生管理者(衛生管理者免許必要)、産業医 |
これは、従業員の病気の予防や、健康づくりに取り組むということを、社内と社外に宣言するものです。
健康経営優良法人認定を取得するには、必ず必要です。
健康診断を実施し、なおかつ受けた後、何か問題があった場合は、きちんと病院で診察を受けてください。その後も治療状況を把握・対応により「受けっぱなし」になっていないか確認します。
<補足>法令上、中小企業でも次のとおり従業員の健康管理が求められています。
- 健康診断を実施すること
- 健康診断の有所見者の就業上の措置に対して医師の意見を聴くこと
- 長時間労働者への医師による面接指導
日本では「働きすぎ」を原因とする健康障がいが問題になってきました。
健康障がいは、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患と、うつ病や自殺にもつながるメンタルヘルス不調の大きく2つに分かれます。
労働時間の規制や休日の取得に関する対策とともに、企業に長時間働いている人(要件は後述)に対し医師による面接指導の実施を行わなければなりません。これは規模に関わらず、すべての事業所で義務化されています。
要件は次のとおりです。
- 法定労働時間より時間外労働・休日労働を80時間以上従事させ、疲労蓄積があり面談を希望した者の面接指導
- 法定労働時間より時間外労働・休日労働を100時間以上従事させた者の面接指導


職場の中で、生活習慣がよくなる機会を「仕込んでいく」ことになります。
例えば、
- いつでも測定できるように、休憩スペースなどに血圧計を設置する。
- 会社としてウォーキングキャンペーンに参加する
など、自社にあった必要な対応を進めるとよいでしょう。
2.取り組みを進める上で、大切な3つのポイント
取り組みを進める上で、大切なことは3つです。
3.KSPを活用した取り組み事例
このあと、「ステップ4:良い生活習慣が会社の中で身につくような環境をつくっていくこと」で行う、KSPと連動した取組み内容をご紹介します。



「健康相談」チャンネル動画
健康診断に対する取り組みは「健康相談」チャンネルという動画を視聴し、再検査が必要な人に受診をすすめてください。
これは冒頭記載したステップ3「健康診断を「受けっぱなし」になっていないか確認する」に該当します。
どのように受診をすすめればよいか困ったときは、オンラインで産業保健師に相談できるサービスを活用ください。
「健康相談」の詳細はこちらをご覧ください。
※KSPでは、オンラインで相談できるサービスとして、医師の診察・薬の処方等を受けられる「オンライン診療」、健康診断で異常の所見があった従業員の方の就業上の措置について、産業医からのアドバイスを受けられる「就業相談」も提供しております。是非ご活用ください。
「オンライン診療」の詳細はこちらをご覧ください。
「就業相談」の詳細はこちらをご覧ください。
(上記2サービスは有料です)
食生活改善
食生活改善の取組みはAI健康アプリ「カロママ プラス」を使って、食事記録をつけることで食生活の改善ポイントが見つかります。記録を忘れた場合、「お昼ごはんを食べましたか?」など、定期的なメッセージにより継続のサポートも得られます。
AI健康アプリ「カロママ プラス」の詳細はこちらをご覧ください。
運動の推進
大同生命ウォーキングキャンペーンに参加することで運動習慣獲得のきっかけになります。
これまで、はじめての健康経営を推進するために必要なステップと大切な3つのポイントをご紹介しました。こちらを参考に進め、最小限でできることからスタートしましょう。